101号室の生活記録

忘れられたものと、世の中の隅の方にいる考える住人

12/15

金曜日

 

めずらしく憂鬱な気持ちで迎えた金曜日

そして、めずらしく親友が落ち込んでいた

 

わたしなんかと違っていつも心が安定していて

ぶれない軸を持っていて穏やかな親友

 

心が硝子のように繊細になっていて

今は辛いと打ち明けてくれた

 

わたしがしてあげられることは

聞いてあげることしかできなかった

 

今いっしょにいるこの時間が

とても幸せだと言い、

帰り際に二人で一緒に頑張ろうと

約束をしてお別れをした後、

ふと空を見上げたら綺麗な三日月が

ぽつんと浮かんでいた

 

スマホを手に取り、親友に送った

すると同じ場所から見える三日月の写真が

親友から送られてきた

 

憂鬱な金曜日も素敵な思い出になった